FAXの出力イメージについて

クラウドFAX

皆さんこんにちは。

通常FAX機を使ってFAXを送信するにあたり、送信先に出力されるFAXの出力イメージは、送信FAX機が読み込こんだ文書の画像イメージが元になります。出力イメージの良し悪しは、文書を読み込む時の解像度設定が関わってきます。

一般的なFAX機の通信で使われる解像度は、「標準モード」か「ファインモード」と呼ばれる設定になります。

今回はFAXの出力イメージに関する解像度などについてご紹介させていただきます。

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解像度(resolution)とは

解像度を表す言葉として、DPI(Dots Per Inch)と PPI(Pixels Per Inch)があります。PPIはおもにデジタルディスプレイの解像度を表す時に使用し、DPIは主に印刷の解像度を表す時に使用します。FAXにおける解像度はDPIが使われます。

DPI(Dots Per Inch)は直訳のとおり、1インチ(2.54cm)にドットが何個並んでいるかを意味しています。1インチにドットが10個あれば10dpi、ドットが100あれば100dpiというように表します。

冒頭で出てきた「標準モード」「ファインモード」は、一般的に「標準モード」=200×100dpi、「ファインモード」=200×200dpi という値になっています。

標準に比べてファイン設定の方がドットが細かいため、名前のとおり優れた画質設定となります。

FAX通信規格と解像度

FAXの通信に関する仕様を定めた規格というものがあります。このFAX通信規格で使用できる最大解像度が決まっています。トランザクトのFAXサービスは下記G3規格、スーパーG3規格に対応しています。

G3規格: 一般的なFAXの通信規格。最大解像度は200dpi

スーパーG3規格: G3より高速で約半分の時間でFAX送信可能。最大解像度は200dpi

G4規格: スーパーG3より更に高速でISDN回線を使用します。最大解像度は400dpi

※ISDNのディジタル通信モード終了に伴いG4規格はなくなります。ISDNのディジタル通信モード終了については下記記事をぜひご参照ください。

FAXサービスとISDN2024年終了の関係性とは | TransAct Blog

FAXサービス利用での解像度

一般的にFAXサービスはFAX機で読み取った画像データではなく、業務などで作成する文書ファイルのPDFファイルやMicrosoft Office文書ファイルをFAXサービス側へ投げていただきます。他社のFAXサービスについては分かりませんが、トランザクトのFAXサービスでは、受け取った文書ファイルデータをすべてTIFF(Tagged Image File Format)ファイルへ変換します。

※ TIFFファイルは画像ファイルフォーマットに類し、FAX通信時の画像データにも使用できるものです。(拡張子は .tiffと .tif の2種類ありますが、なぜ2つあるのでしょうかね?)

トランザクトのFAXサービスではTIFFファイル変換の際に200×200dpi のファインモード設定にします。

FAX機では画像の読み込みをしますが、FAXサービスではファイルフォーマットの変換となり、同じファインモードでもFAXサービスの方が綺麗にFAX出力されます。

FAXサービス利用で出力イメージにこだわる場合

トランザクトのFAXサービスの場合は上述の通りファインモード解像度で綺麗に出力されます。トランザクトのお客様でも多く使われているPDFファイルに関して、解像度以外でこだわれる部分をご紹介します。

1 フォントを正確に表現

TIFFファイル変換をする際に特殊なフォント等がTIFFファイル変換システムに無い場合があります。その場合代替えフォントが使われるためPDFファイルでの見た目と変わることがあります。フォントを正確に表現する場合は、PDFファイル作成時にフォントを埋め込むことをお勧めいたします。

2 文字や罫線を掠れさせない

TIFFファイル変換をする際はすべてモノクロで処理されます。(モノクロームは単一という意味ですが、ここでは白・黒という意味で使用します。)変換前のPDFファイルでカラーが使われている場合、網掛けのような表現でTIFF変換されてしまいます。これがFAX送信された場合に薄く見えたり掠れて見えてしまう場合があります。FAX出力時は基本的にモノクロとなるので、PDFファイルもモノクロで作成いただくことをお勧めいたします。

3 ロゴ等が画像データ

画像データはTIFFファイル変換時にイメージがかなり変わることがあります。これについては、作成したものを実際にテスト送信して調整いただくことをお勧めいたします。

4 いっそのことTIFFファイルに変換してしまう

異なるファイルフォーマットに変換することで微妙なイメージの差異が出ることがあるので、FAXサービスの仕様に合わせたTIFFファイルをご用意いただければそれがほぼそのままのイメージで宛先FAX機側に出力されます。

FAX出力に関する留意点

FAX通信では網掛けのような表現の送信ドキュメントの送信が苦手で通信時間が長くかかってしまいます。FAX機から送信する場合は通信時間が長いと通信料金が高くなってしまいます。FAXサービスの場合は多くは1枚あたりの枚数課金になっていることが多いのですが、極端に長い通信時間が発生するドキュメントを送られた場合は原価割れとなってしまう懸念があります。

またFAX通信は送信側と受信側が同期をとって通信しますので、FAX送信に時間がかかると受信側のFAX機の回線も占有してしまうことになり、その間受信側で他のFAX受信が受けれない状態となってしまいます。

 

トランザクトのFAXサービスはファインモード固定であり、TIFFファイル変換後のイメージも綺麗だとお客様からご好評いただいております。

FAXサービスご検討の際は、FAX出力の観点からもぜひご検討いただけたらと思います。その際はぜひFAXサービスに関する下記の資料をご一読ください。