前回ワイドスターⅡとFAXサービス(受信)の連携したお話をさせていただきました。
今回はさらに深堀りさせていただきます。
ワイドスターⅡの概要やサービス・仕組みなどは、
前回の記事「FAXサービス ワイドスターⅡと連携」を参考にしていただければと思います。
FAXサービス ワイドスターⅡと連携_お客様利用事例
前記事でも事例を少し紹介致しましたが、今回はさらに詳しくご案内させていただきます。
第1種 陸上利用型 下記事例ですと①と②になります。
第2種 船舶利用型 下記事例ですと③と④になります。
※弊社FAXサービス(受信)をご利用のお客様は「第2種の船舶利用型」が多いです。
・福島県、群馬県、長野県などの山奥の方で携帯電話のアンテナが設置されておらず、衛星電話(ワイドスターⅡ)をご利用されています。
・山小屋のシーズンは4月くらいから11月くらいの期間でございます。
・主にお客様の受付表や予約表などにFAXサービスを利用。
・BCP(事業継続計画)対策でFAXサービスを利用。
よって、普段はあまり利用されず、緊急時や災害訓練などでFAXサービスを利用。
BCP(事業継続計画)とは、
企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、
事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。
「Business Continuity Planning」の頭文字となります。
「中小企業庁より引用」
石油製品を輸送している会社で、船舶燃料の配給なども行っており、
それに関わる協定書(船舶安全管理認定書)、また受領書などにFAXサービスを利用。
・船内売店の在庫表、発注書などにFAXサービスを利用。
・フェリーは大きいので、1隻に複数回線設置している事も多いです。
・船舶の前方と後方でFAXを取り付けているパターンもあります。
FAXサービス ワイドスターⅡと連携_衛星サービスセンター
ワイドスターⅡをご案内・提供しております株式会社ドコモCS管轄の「衛星サービスセンター」が全国に8拠点ございます。
・東北衛星サービスセンター
・関東衛星サービスセンター
・東海衛星サービスセンター
・関西衛星サービスセンター
・中国衛星サービスセンター
・四国衛星サービスセンター
・九州衛星サービスセンター
※「衛星サービスセンター」では、主に第2種(船舶利用型)を取り扱っております。
※ 第1種(陸上利用型)はNTTドコモ、ドコモCSで取り扱っております。
こちらでは、各8拠点(地域)から得た情報を記載させていただきます。
マニアックな情報でございます。気軽に読んでいただければ幸いです。
・お客様の半数以上は漁船。8月9月が漁のピーク。
・北海道は広いので衛星サービスセンター以外に代理店(委託店、無線会社)がワイドスターⅡをご案内する事も多い。
・北海道地区では船舶数を減らすことで国から補助金が出る漁協がある。
・漁業、水産業がメイン。
・ワイドスターⅡだけでなく、インマルサットを併用している船も多い。
・まき網漁業の船はワイドスターⅡを複数取り付けている船も多い。
・船種としては主に海運系、フェリー系などが多い。また、官公庁系の船舶も多い。
・輸送コストの低下に繋がることから、コンテナ船など船舶の統合化(大型化)の傾向がある。
・最近では、携帯電話の電波が東京湾でも繋がる範囲が広がってきている。
・漁船や商船、貨物船も多い。
・黒潮の大蛇行の影響で場所によって不漁になったり、好漁になったりしている。
黒潮大蛇行(くろしおだいだこう)
日本の本州南岸を流れる黒潮が紀伊半島沖で大きく南に蛇行する現象。
本州南岸との間に反時計回りに循環する冷水塊が発生し、漁業に影響を与えることが知られる。
「デジタル大辞泉より引用」
・北陸地方は関西管轄。
・日本海側は漁船が多い。瀬戸内海、太平洋側はフェリーや内航船が多い。
・日本海側では大和堆(やまとたい)辺りでイカ漁、カニ漁などが盛ん。
・兵庫県は家島諸島など砂利運搬や石材採掘関係の会社が多い。巨大な建設資材運搬船「ガット船」が活躍している。
中国
・主に多いのは内航船。
・広島県、山口県は内航船メイン、鳥取県・島根県は漁船が多い。
・尾道には係船料が安く、乗り入れが自由な引き渡し場所があり、売船時によく利用されている。
(係船:船をつなぎとめること。また、その船。)
・香川県、徳島県、愛媛県は商船が多い。
・高知県では漁船が多く、太平洋でのカツオ、マグロの巻き網漁業が多い。
・愛媛県今治市では「バリシップ」という船舶業界の展示会が開催されている。
・福岡県、熊本県、大分県は商船が多く、宮崎県や沖縄県は漁業が多い。
・九州が全国的に海運系のお客様が多いのは、歴史的に北九州の八幡製鉄所の存在がある。
・マグロ漁に関して、宮崎県の某水産会社は東北の塩釜まで運搬している。
それぞれ、地方によって特色があり、参考にしていただければ幸いです。
日本全国で、ワイドスターⅡの利用と弊社FAXサービス(受信)をご利用いただき感謝でございます。
FAXサービス ワイドスターⅡと連携【体験談】ワイドスターⅡ端末を設置
こちらでは、実物の「ワイドスターⅡ端末」を利用した体験談を記事にさせていただきました。
こちらもさらに、気軽に読んでいただければ幸いです。
下記がワイドスターⅡ(第1種)のセットです。(FAXサービス用アダプタ含む)
画像の左から、「衛星ハンドセット」、「衛星FAXアダプタ」、「衛星端末」でございます。
まずは、電源をつけて電波が繋がるか確認。
基本の設定は
衛星端末の「アンテナ面」を衛星の方向(南)に向ける
・衛星端末を平らなところに置く
・スタンドの角度を戻しながら調整する
・アンテナ面の方向を調整する
という事で、アンテナ方向を南です!
また、ワイドスターⅡの担当者の方から
「ビルが多いところでは電波が繋がりにくい」と聞いておりました。
弊社近辺は結構、ビルやマンションが多いのでちょっと不安でした。
とりあえず、社内で電波を探してみると、圏外、圏外、どこも圏外、、、
ビルやマンションなど密集しているからなのか?
ほんと繋がるのか?
もしかして故障している?
不良品?
と色々不安になってきましので、とりあえずは広い空間があるところ。
そうだ公園だ。
公園なら広いし、ビルやマンションに邪魔されない、、、
ということで、
会社近くの広尾公園にやって来ました。
そして、おそるおそる南方向へ向けて設置。
(画像では「衛星端末」はちょっと同色化しており、どこに端末があるか分かりにくいかもしれませんが、ど真ん中に存在しております。)
そしてLEVELランプを見ると、一番フルパワーLEVEL3。安心致しました。故障じゃなかったです。
公園にいる方々にかなり怪しい人と思われたかもしれませんが、私的にはそれよりも歓喜でございました。
ワイドスターⅡ(衛星ハンドセット)から会社に電話をかけ、無事つながり、
また、会社から公園にいる私のワイドスターⅡにかけてもらい、電話の受信もできて一安心。
その後、圏内を探すのがちょっと楽しくなって、会社への帰り道、
天現寺橋歩道橋でも試してみました。
無事、圏内でした。とても嬉しい。
天気も良くて、南向き最高ですね。夏最高ですね。
そして、会社に戻り、再度、圏内探し。
「もう故障じゃない」と分かったので、徹底的に社内からの南向きの方向、そしてビルとビルの隙間空間を探し、角度を調整し、どうにかこうにか社内での圏内場所が見つかりました!
LEVELランプ3。
社内でも圏内場所を発見できて、とても嬉しかったです。
そして、FAXアダプタとFAX機をつなげて、無事FAX受信成功!
(家庭用のFAX機で受信できました!)
ここで改めて、「ワイドスターⅡと弊社のFAXサービス(受信)がきちんと連携している」という事を実感して、個人的に大感動でございました。
まとめ
今回はワイドスターⅡと弊社FAXサービス(受信)につき、深堀りした内容をご紹介させていただきました。
ワイドスターⅡにつきまして、少しでも興味を持っていただければ幸いです。
トランザクトのワイドスターⅡのページはこちらになります。
そして「TransAct ファックス受信サービス(ワイドスターⅡ対応)」の元となっています
トランザクトのFAXサービスは、受信サービスだけでなく送信サービスもございます。
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トランザクトは基幹系業務クラウドFAXサービスの専門企業として25年の実績があります。
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