FAXサービスとFAX機等の機能の違いは? ー 受信について

クラウドFAX受信

皆さんこんにちは。

2021年10月1日に投稿したブログ『FAXサービスとFAX機等の機能の違いは?』にて、自前で用意する「FAX機等」(複合機、FAXソフト、FAXサーバー等)、そして、サービスとして利用する「FAXサービス」という括りで2つに大別し、FAX送信について機能面の特徴・違いによる留意点等の紹介をしました。

ここで今回はFAX受信について機能面の特徴・違いによる留意点等のご紹介します。

FAXサービスの導入の仕方や、メリット・デメリットについては別のブログで触れていますので、よろしければ是非そちらもご参照ください。

クラウドFAX受信サービスの特長
クラウドFAX受信サービスは、基幹業務に特化した機能を取り揃えています。クラウドFAXなので、FAXサーバやモデムを導入することなく、1番号の契約で、時間あたり数千枚のFAXを受信できる環境を導入できます。FAX文書は電子データでセキュアに取得し、災害・計画停電時もFAXの受付けを継続させロケーションフリーな運用環境を...

FAXサービスとFAX機等の大まかな違い(FAX受信編)

FAX送信・受信含めた一般的な違いについては前回のブログで触れましたが、FAX受信にフォーカスした場合、FAX受信時に料金が発生するかどうかとなります。FAX機で受信する際は、通信費用はFAX送信元の負担となりますが、FAXサービスは、サービスとして提供するため、受信に対して料金が発生します。(※0120や0800で始まる着信課金サービスを利用していない場合)

受信サービス利用に掛かるコストに見合ったメリットが享受できるケースも多くありますので、サービスの特徴や付加価値についてご興味いただければ幸いです。

FAXサービスとFAX機等の機能について(FAX受信編)

FAX受信おける一般的な機能で特徴的なものをご紹介します。(FAX送信編をまだ見ていない方は、冒頭のリンク先にある「FAXサービスとFAX機等の機能について(FAX送信編)」をぜひご高覧ください。)

・部分受信機能

FAXは必ずしも通信成功するとは限らない手段となります。受信側が話中であったり、回線ノイズで通信が切れてしまったり、、等。基本的にFAX送信側がエラーと認識したら送信側にて一定回数の再送を行います。

話中など、FAXのデータのやり取りが発生する前のエラーは、またそのまま再送してもらえれば良いのですが、複数枚のFAXで通信が途中で切れてしまった場合は、途中までFAXデータの受け取りができていることもあります。このようなケースの時に関係してくる機能が「部分受信機能」となります。

【部分受信機能】複数枚のFAXを受信中に何らかの理由で回線接続が切れたとしても、切れた段階まで受信したFAXを受信成功とみなし、お客様に転送する機能

FAX送信側が複数枚のFAXの再送をする時に、「1枚目から再送する」または「途中から再送する」という違いが、各FAXサービス会社やFAX機等でも様々です。この再送の仕方と、部分受信機能の利用有無との組み合わせで問題が出てくるケースは下記2つとなります。

  • 受信側:部分受信機能=有り   送信側:「1枚目から再送する」

一部のFAXが重複する

  • 受信側:部分受信機能=無し  送信側:「途中から再送する」

一部のFAXが未受信となる

上記のように部分受信機能を有りにしても無しにしても問題があり、FAX送信側の仕方は受信側でコントロールすることができないため、重複か未受信かのどちらがましかを選択する必要があります。これはお客様の業務特徴によって変わるかと思いますので、機能の特徴を理解した上で選択する必要があります。

・着信課金番号受信

着信課金番号は皆さんご存じのとおり「0120番号」および「0800番号」から始まる番号で、着信者側(FAX受信側)が通信料金を負担する受信の仕方です。これらの着信課金用の番号は実際は「03」などの市外局番から始まる番号に紐づけをして転送をして着信しています。もちろん一般FAX回線同様、FAXサービスで提供される受信番号にも基本的に転送が可能です。

余談ですが、着信課金番号はキャリアによってサービス名が異なることはご存じでしょうか?一般的に馴染みのある「フリーダイヤル」はNTTコミュニケーションズ社の提供サービスです。ソフトバンク社は「フリーコールスーパー」で、KDDI社は「フリーコール」等など。回線契約等の業務に関わらないと知らない方も多いかと思います。(実は私もそうでした。)

更に余談ですが「0120番号」はもう数年前から枯渇状態なので、新規で着信課金を検討される場合は通常「0800番号」になります。機能は変わりませんのでご安心ください。

少し余談を挟みましたが、着信課金番号受信は、受信側の料金負担という形態により、FAX受信サービスと非常に相性がよいものとなります。FAX送信側にも送信時の通信費が無くなるというメリットがありますので、FAX受信サービスを検討される際に一度ご検討頂けたらと思います。

FAXサービスとFAX機等の機能以外の違いは?(FAX受信編)

FAX送信側と違って、受信側では受信回線が埋まっていて受信できない事が基本的に分からないものです。FAX機等は用意している回線限度を超えた場合を懸念しなければなりませんが、FAXサービスは有限ながら大量の回線リソースを有しているため、このような心配がほとんどありません。

FAX送信であれば自社で再送すれば良いですが、FAX受信は、再送を先方に頼まなければなりません。受信するFAXの内容にもよりますが、注文書の類であったり重要な取引先からのFAXが受信できていないかもしれないという心配は格段に減ります。

まとめ

本記事につきまして、FAX送信編に続き、細かい部分の説明となりましたが、お付き合い頂きありがとうございました。FAXサービスを導入しようとしている、または導入中のかたへ向けた内容となりましたが、FAXの運用のクラウド化を考えている方の参考にもなれば幸いです。

「FAX機等」から「FAXサービス」への移行をご検討いただけるようでしたら、下記の資料ダウンロード・お問合せに加えて本記事もぜひ参考にしていただければと思います。