有事の際のFAXサービス

クラウドFAX

皆様は有事と言われると何を想像されますか?大地震?今年は戦争も始まったことから、戦争や戦乱でしょうか?日本列島は大地震だけでなく、台風、火山噴火、大洪水などのあらゆる自然災害リスクや、ミサイル着弾などの外国からの脅威と常に隣り合わせです。今回はそんな有事の際にFAXサービスが果たす役割やメリットについてご紹介していきたいと思います。

東日本大震災にみるクラウドFAXサービスのメリット

2011年の東日本大震災では、震災発生後から電話回線がつながらない状況が長く続きましたが、TwitterやFacebookなどのインターネットを介したソーシャルメディアは震災の影響を受けず、被災者の情報収集に一役買ったことも皆様のご記憶に新しいことと思います。これは、東日本大震災のような未曽有の大震災でも「インターネット回線は一定の安定性がある」ということを証明する出来事だったと言えるでしょう。

ここで恐らく多くの皆様が感じていらっしゃるであろう「FAXみたいなアナログなツールが災害時に役に立つ!?災害時にインターネット回線がいくら安定していると言ってもFAXは電話回線を利用するから、電話回線が混雑したり途絶したら使えないじゃない!」という疑問に触れていきたいと思います。どうしてもFAX=複合機というイメージが強いので、弊社で働く前の私もまさに同じことを思ったことでしょう。

確かに従来のFAX送受信では電話回線等を利用しており、FAXを送信する側とFAXを受信する側の双方で常に「紙」が必要で、他のITツールと比較してもどうしても「アナログ」な印象は否めません。
主に電話回線を利用するため、電話が不通になるとFAXの送受信も不可能になってしまいます。

しかし、弊社が皆様にご提供しているFAXサービスはクラウドFAX(インターネットFAXとも言う)と呼ばれるもので、「紙」は不要です。クラウドFAXサービスに必要なものはインターネットにつながる環境です。インターネットにつながるPC、タブレットやスマートフォン等の端末があれば、従来のFAX複合機が無くてもFAXの送受信(送信のみ、受信のみも可)が可能です。従来のFAX送受信とは違い、電話回線を使わないクラウドFAXサービスでは災害時や緊急時の電話回線不通も関係なく、インターネット環境さえあればFAX送受信をすることができます。停電にまったく影響されず、業務に影響をきたさないのも大きなメリットと言えるでしょう。

クラウドFAX送信サービスの特長
TransFaxは、企業の基幹業務に特化したクラウド型のインターネットFAXサービスです。導入コスト・運用コストを抑え、さらに運用が手離れすることにより見えないコストも軽減されます。帳票ソフトや基幹システムと連携させることで、⼤量の帳票データを効率よくFAX送信することが可能です。

災害に強い衛星電話と連携したFAX受信サービスのご紹介

衛星電話とは通信用人工衛星を直接経由して音声通話やデータ通信を行う電話のことです。地上ネットワーク施設を介さず、確実に送信できる衛星電話はまさに災害時や緊急時に最適のサービスです。
通信手段が途絶してしまった災害現場での非常用通信手段として幅広く利用されています。

弊社もこの衛星電話を使用したサービスがございますので、ここでご紹介させていただきます。
トランザクトではNTTドコモ様の「ワイドスターⅡ」と呼ばれる衛星電話サービスと連携したFAX受信サービスを展開しております。このFAX受信サービスをご利用のお客様は、主に商船、タンカー、漁船、フェリーなどの船舶関係、山小屋などのお客様です。海上や山間部で携帯電話の電波が届かないようなところで業務を行っているお客様にご利用いただいております。

FAX受信地域の一般公衆網の中継基地局が大規模災害等によって使用不可になっても、ワイドスターⅡは衛星を使用しているため、影響を受けにくく、サービスの利用が可能です。このため、災害時に備えた災害連絡や安否確認などにご利用いただいております。外国からのミサイルが発射された時などには、このFAXサービスのご利用が関連する企業様で著しく多くなる傾向があり、まさに国防の最前線で「有事」にご利用いただいているサービスというわけです。

TransAct ファックス受信サービス(ワイドスターⅡ対応)
「TransAct ファックス受信サービス(ワイドスターⅡ対応)」は、NTTドコモの衛星電話サービス「ワイドスターⅡ」と連携したFAX受信ソリューションです。 一般電話や携帯電話のエリア外地域でも、一般のFAX機器でFAX受信が可能です。

クラウドFAXサービスは企業のBCP対策として有効?

BCPとはBusiness Continuity Planの頭文字を取った言葉で、事業継続計画と訳されます。内閣府によると「事業継続計画とは災害時に特定された重要業務が中断しないこと、また万一事業活動が中断した場合に目標復旧時間内に重要な機能を再開させ、業務中断に伴う顧客取引の競合他社への流出、マーケットシェアの低下、企業価値の低下などから企業を守る経営戦略。」とあります。

具体的にはバックアップシステムの整備、バックアップオフィスの確保、安否確認の迅速化、要員の確保、生産設備の代替などの対策を実施することを言うそうです。企業の事業活動の一時的な中断が場合によっては経営状態に影響を及ぼすことになりかねないとは、企業にとって実に恐ろしいことです。BCP対策が企業の存続に取っていかに重要か分かります。2011年の東日本大震災を契機として、このBCP対策に本格的に取り組む企業が増えました。

では、クラウドFAXサービスがどの点でBCP対策になるのでしょうか。「事業活動を中断させない」という点でBCP対策に有効と考えられます。具体的に上げると以下の3つのポイントです。
①インターネットによる送受信のため、データそのものが失われない
②インターネットにつながる端末さえあれば外出先でもFAX内容が確認できる
③インターネット環境を使用するため停電リスクに強い

飲食業界を例にとって見てみましょう。飲食業界はFAX文化が根強い業界です。2016年実施の飲食店ドットコムの独自アンケートによると、飲食業界の食材の発注方法はFAXが58.1%と1位となっておりまして、次いで2位が電話と従来からの通信手段が食材の発注に使用されているそうです。クラウドFAXサービスではなく、従来の複合機を使用したFAX受発注となると災害や緊急事態が起こった際にどうなるでしょうか。

災害時や緊急時には安否確認のため通話が多くなり、電話回線もつながりにくくなってしまうことが想定されます。また、避難するほどの被害状況でなくても、回線の混雑で一時的に通話ができなくなってしまうこともあるでしょう。災害時や緊急時の対策の不備で、受発注ができない、大事な案件なのにデータが消失してしまって内容が確認できないとなってしまうと、取引先に多大な迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。まさに企業にとって致命傷になってしまいます。でもこれをクラウドFAXサービスに変えるだけで、上記のリスクを回避できるのです。クラウドFAXサービスはBCP対策に有効なものと言えるでしょう。弊社のクラウドFAXサービスもたくさんの飲食関連の企業様にご利用いただき、ご好評いただいております。

【出典】 https://www.inshokuten.com/foodist/article/3044/

まとめ

いかがでしたでしょうか。FAXというアナログなイメージを持たれている通信手段が実は国防の最前線で使われ我々の生活を支えていたり、インターネット環境を使用することで震災時や緊急時にも実は頼りになるツールだとご認識いただけたのではないでしょうか。
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