法人向けクラウドFAXサービス『TransFax』は、25年間で導入実績2,000社以上

クラウドFAX導入事例 株式会社ラクーン 様

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企業間の受発注業務を支援する「COREC」
発注データのFAX送信で利用者ニーズに応える

企業間取引を支援する多様なサービスを展開する株式会社ラクーンでは、企業間の受発注業務をWeb上で一元管理できるクラウド型受発注ツール「COREC(コレック)」を提供している。注目されるのは、サプライヤー(受注側企業)がCORECを使用していなくても、FAXで発注書が届けられる点だ。そして、その実現のために採用されたのがトランザクトのクラウド型FAXサービス「TransFax」だ。

TransFax導入 5つのポイント
  • 2004年からSOAPインターフェースを提供、実績多数
  • 1時間当たり1万枚の処理能力
  • セキュリティーに万全をきたす為、HTTP over SSLを採用
  • 鮮明なFAX出力イメージ
  • 将来的にはTransFax受信サービスを使って受信したFAXの電子化を可能に

蓄積されたノウハウを基に受発注業務の効率化をビジネスとして支援

企業間取引に関するWebサービスの提供を通じて、右肩上がりの成長を遂げてきた株式会社ラクーン(以下、ラクーン)。ファッション・雑貨の卸/仕入れのマーケットプレース「スーパーデリバリー」をはじめ、掛売り決済代行サービス「Paid」、売掛金の保証サービス「T&G売掛保証」といったサービスを拡充してきた。

そんな同社が2014年3月から開始した新サービスが、企業間の受発注業務をWeb上で一元管理できるクラウド型受発注ツール「COREC」(https://corec.jp)だ。サービスの狙いについて、ラクーンの取締役でCOREC事業推進部長を務める阿部智樹氏は次のように説明する。

「企業の受発注の約7割は、いまだにFAXや電話で行われていると言われています。しかし、それらの方法ではシステムへのデータ入力が別途発生するなど、業務が煩雑になりがちです。こうした“非効率性”を解決するために、15年以上のマーケットプレースの運営ノウハウを基に、インターネット上での受発注の“場”をサービスとして提供することで、受発注業務の効率化をビジネスとして支援しようと考えました」(阿部氏)

電子化で業務の省力化、モバイル化で業務負荷の軽減を可能に

受発注の電子化で見込まれるメリットは多岐にわたる。サプライヤーは、自社システムへの手作業によるデータ入力が不要になり、業務を省力化でき、迅速な対応も可能になる。また、入力ミスに起因するトラブル一掃も可能だ。さらに、スマートフォンやタブレット端末に対応することで、場所や時間を問わずに発注業務が行えるため、多忙なバイヤー(発注企業)の業務負荷も軽減できる。

これらのメリットをより多くの企業に享受してもらうべく、ラクーンは2013年5月、プロジェクトチームを社内に組織。システム整備に向けた要件定義を開始した。

CORECで注文書をFAX送信、クラウドFAXサービスとの連携を検討

CORECが目指したのは、誰でも簡単に使え、バイヤー、サプライヤーの双方にとってメリットのある受発注ツールを提供することだ。しかし、それを実現するには大きな課題も残されていた。

中でも一番の問題は、サプライヤーがCORECを利用していない場合に発注データをどうやって届けるかということだった。先の阿部氏の言葉にあったように、受注業務にFAXを使っている企業は多く、FAX から別の受注手段となるCORECへの切り替えは容易ではないことが見込まれた。そのため、FAXの問題を解決することが、サービスの利用拡大につながると判断した。

この“壁”を打開すべくラクーンが着目したのが、クラウドFAXだ。阿部氏は、「サプライヤーがたとえCORECを利用していなくても、バイヤーがCORECで発注したデータから注文書を生成してFAX送信することができれば、従来と同じように受注業務が行えます。その実現のために、クラウドFAXサービスとの連携も要件に盛り込んだのです」

SOAPインターフェースの豊富な導入事例が決め手に

このことを踏まえラクーンでは、ベンダーへのヒアリングなどを通じ6つのFAXサービスを比較検討。その結果、同社が2013年10月に最終的に白羽の矢を立てたのが、トランザクトのクラウド型FAXサービス「TransFax」だった。

ラクーン COREC事業推進部の栗田優氏は、「1時間当たり1万枚のFAX送信が可能なこと、高い安定性を備えていることに加え、コスト面でもTransFaxが我々の要求に最も合致するサービスでした。発注データのFAXフォームへの変換機能が高いことも高く評価しました」と選定理由を説明する。加えて、FAX送信するためのインターフェースであるSOAP通信における、トランザクトの導入事例が突出していたことも評価された。
TransFaxの利用が決定したことでCORECの開発作業は本格化した。もっとも、TransFaxとの連携に関しては、苦労はほとんどなかったという。ラクーン技術戦略部 開発第1チームでリーダーを務める渡邊政則氏は、「作業は極めて順調に進みました。接続用のライブラリを参考に手順書通りに設定を行うことで、特段の手間もなく接続できたほどです」と頬を緩ませる。一方で、CORECでは企業情報や受発注のデータがやりとりされるため、最適なネットワーク構成やSSLの採用などを通じてセキュリティにも万全を期したという。

利用ユーザーは多種多用、ユーザー企業数は右肩上がりで推移

こうして2014年3月に、CORECのサービスを開始した。受発注に必要な基本機能は無料(無料プラン)ということもあり、サービス開始以来ユーザー企業数は右肩上がりで推移し、5月末時点でバイヤーとサプライヤーを合わせて500社を突破している。阿部氏は「ユーザー企業の業種や規模は様々で、アパレル・雑貨メーカーから小規模な飲食店や鍼灸院まで多岐にわたります。バイヤー側では、発注業務の電子化に前向きな企業でいち早く利用が進むとともに、サプライヤー側でも一部のバイヤーから注文を受け始めるなど、本格運用に向けて準備を進めている企業も少なくありません」と手ごたえを語る。

機能強化としてTransFaxのFAX受信サービスを検討

今後のテーマは、有料プランへの移行を促すための機能強化だ。そこでの鍵として阿部氏が挙げるのがTransFaxの豊富な機能だ。

「CORECを利用することでバイヤー側はペーパーレスが実現しますが、サプライヤー側はFAXを使っている限り依然として紙が残ります。そこで、TransFaxのFAX受信サービスを利用して、受信したFAXを電子化することなども検討しています。いかに活用すれば最も効果的かを早急に見極めたいと考えています」(阿部氏)

短期間でシステム整備、今後も開発パートナーとして協力関係に

阿部氏は今回のシステム整備を振り返りつつ、CORECの今後の展望について次のように述べる。
「これほど短期でシステムを整備できたのは、トランザクトが公平な立場で我々が必要としていたFAX送信に関する情報やノウハウを情報提供してくれたことや、問い合わせに対して迅速で正確な回答をしてくれるなど、手厚いフォローがあったからです。また、サービス開始後、TransFaxに起因するトラブルは一切なく、サービス品質にも大いに満足しています。今後はCORECの機能強化を行うフェーズに入りますが、トランザクトにはぜひとも開発パートナーとして引き続き協力を仰ぎたいと考えています。COREC単体での開発だけでなく、他社のアプリケーションやサービスと連携することで利便性を向上させ、多くのユーザー様のお役に立てるようにしたいと考えています」

クラウド受発注ツール「COREC(コレック)」とトランザクトのクラウド型FAX送信サービス連携構成イメージ